甘い自分

最近、ランニングを始めた。

いや、道具も揃えたことだから、いい加減にまたすることにした。

一番の理由は、体力作りと身体作りだ。

驚くなかれ、僕みたいに障害を負って普段身体を使わない人は、一週間、一ヶ月引きこもると、歩くことさえできなくなるのだ。

僕は20代だ。できるだけ身体を鍛えて、ピークを作っておかないといけない。年をとるにつれて身体は動かなくなる一方だから。

 

そんなこんなで、一晩ランニングを終えて帰ってきた。風呂を出て、母と話をしていた。すると、母が僕に言った、ランニングは趣味だねと。

僕はとても驚き、ひどく悲しんだ。

自分の障害を一番理解していた人が、もはや、障害の中でどう生きようか試行錯誤している自分を何も理解していないことに。

そして、普段親とは仲が良くなくて、何一つ期待していないのに、こんな所で泣いてしまった自分の弱さに歯をかんだ。

まぁそもそも健常者には、障害と向き合ってどう考えるか、なんて知る由もないし、しょうがないよね。